2017年08月 / 07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告

2010.07.10 (Sat)

リアル・シンデレラ  姫野カオルコ

リアル・シンデレラリアル・シンデレラ
(2010/03/19)
姫野 カオルコ

商品詳細を見る

内容紹介
誰もが知っている「シンデレラ」の物語。その物語をテーマに文章を書こうとしていた私が紹介された一人の人物――倉島泉。複数の関係者から話を聞いた私は、彼女に興味を持つ。多くの証言から浮かび上がってきた彼女の人生とは? 本当の幸福を知りたい人に贈る、姫野カオルコ待望の長編小説。


姫野さんは直木賞候補もこれが4回目でもうベテランといっていい作家さんなんですが読むのはこの作品が初めてでした。

なんか今までこの〝姫野カオルコ〟って名前だけでなんとなく敬遠してきたんですよねー
でもなんかそういうのってありません?

でもこれが読んでみてすごくよかったのです。
この作品は倉島泉って女性の一代記を描いたものですがドラマチックな展開や派手さはなくてどちらかというと地味な物語です。

よく女性の成功や幸せを俗にシンデレラストーリーと呼ぶけれどシンデレラって本当に幸せだったんだろうか?

本当の幸せとは?

そんなことをじんわりと考えさせてくれる深いいお話しでした。

物語は小さな編集プロダクションで有名な童話を翻案小説にしてムック本として出版する企画の中で「シンデレラ」ってどうなん?彼女って本当に幸せだったんだろか?ってところから始まります。
そのプロダクションの社長が「おれ、幸せっていうのは・・・・、泉(セン)ちゃんみたいな人生だと思うんだよな・・・」

泉ちゃんとはその昔プロダクションを立ち上げたときに会計をしてた人の義理の姉らしい。

社長のひと言で泉ちゃんの一代記を書くことになり筆者は取材を始めることになった。

筆者は取材を進めるうちに倉島泉(クラシマセン)に強い興味を覚えこんな人もいたんだと多くの人に伝えたいと思った。

話しは筆者が取材した様々な人の視点をとおして泉ちゃんの人生が語られます。

泉ちゃんは長野県諏訪温泉旅館の長女として生まれたんですが生まれる前日に母親の父が死に生まれた夜に母親の母が死んでしまい不吉な子だと母親に言われてしまう。
一年後に妹が生まれ母親は自分にそっくりで美人な妹を甘やかし、なぜか自分にまったく似てない泉に冷たくあたります。

妹の深芳は「倉島さんところのあのきれいな」と言われ、泉は「上の、きれいじゃないほうの・・下とは違って」と周りからは揶揄された。

女将の長女なのに旅館の従業員からは「あの畑女」「あの掃除のおばちゃん」と言われるセンチャン。
昼間は畑を耕し、夜はラジオを聞きながらわらじを編んでもくもくと生きていくセンチャン。

なんか読みながら僕の頭の中では宮沢賢治の〝雨ニモマケズ〟の詩が浮かんでました。

不器用で自分の感情を表にだすことが下手で鈍感だと言われ、いろんな人に誤解されてしまう。
それでも健気に生きていく〝センチャン〟の人生。

こういう風に書いてたらどこがシンデレラでどこが幸せなんだろうって思われるでしょうが確かにセンチャンは幸せだったのです。

うまく説明出来ませんがそれはこの作品を読めば誰もが納得できると思います。

幸せって他人の目から見たもの見えるものじゃないんですよ。

人の目からは不幸にしか見えない人生でもその人が幸せなんだと感じたらそれは幸せなんです。

この作品はそんな幸せの価値観についてを読み手に教えてくれます。

センチャンが小学六年のときに秘密基地で会った貂(テン)に似た人に三つのお願いをします。

ラストでその三つ目のお願いの内容が明らかになった瞬間、鼻の奥がツンとしました。
スポンサーサイト
10:46  |  本(は行の作家)  |  トラックバック(1)  |  コメント(2)

Comment

それぞれのしあわせのかたち。

こちらでははじめまして。
コメントとTBありがとうございました。

banchiさんのおっしゃるとおり、しあわせって他人が決めるものじゃないと思います。どんなのであれ、本人がそう感じているならばそれが本当の幸いなんでしょう。
わたしも泉さんの最後の願いには驚くと同時に泣きたくなりました。
わたしもこの物語に出会えてしあわせでした^^
まみみ |  2010.07.10(土) 21:28 | URL |  【編集】

>まみみさま、、、
コメントありがとーございます。
泉ちゃんって涙がでるぐらいに愛しくなる女性でしたよね。
読み終わったあとも泉ちゃん足をひいてぐーを握る姿が頭の中に余韻として残ってました。
素敵な物語でしたね。
また今後ともよろしくおねがいいたします。
banchi |  2010.07.11(日) 09:54 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://banchi.blog14.fc2.com/tb.php/505-d220671a

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

リアル・シンデレラ姫野 カオルコ 光文社 2010-03-19売り上げランキング : 1009Amazonで詳しく見る by G-Tools 内容紹介 誰もが知っている「シンデレラ」の物語。その物語をテーマに文章を書こうとしていた私が紹介された一人の人物――倉島泉。複数の関係者から話を聞...
2010/07/10(土) 21:30:50 | 今日何読んだ?どうだった??

▲PageTop

 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。