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2010.06.11 (Fri)

津軽百年食堂  森沢明夫

津軽百年食堂津軽百年食堂
(2009/02/28)
森沢 明夫

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内容(「BOOK」データベースより)
ふるさと「弘前」を離れ、孤独な都会の底に沈むように暮らしていた陽一と七海。ふたりは運命に導かれるように出逢い、惹かれ合うが、やがて故郷の空へとそれぞれの切なる憶いをつのらせていく。一方、明治時代の津軽でひっそりと育まれた、賢治とトヨの清らかな恋は、いつしか遠い未来に向けた無垢なる「憶い」へと昇華されていき…。桜の花びら舞う津軽の地で、百年の刻を超え、永々と受け継がれていく“心”が咲かせた、美しい奇跡と感動の人間物語。


お初の作家さんでした。
少し前に『青森ドロップキッカーズ』というカーリングを舞台にした小説が気になっていたのですが同じ作家さんなのでまずはこちらから読んでみることにしました。

青森県では三世代、70年以上続いている大衆食堂を百年食堂と呼びます。
この物語はそんな百年食堂を舞台にした優しくてあったかな人間ドラマの物語でした。

森沢さんはこの物語を創るために実際の百年食堂を取材したときのエピソードがこのドラマの元になっているみたいです。

生れつき右足の指がなくてとろくさいからとろ森と呼ばれた大森賢治。
彼が露天の蕎麦屋を始めて乾物の行商をするトヨという娘と知り合って「トヨちゃんは俺が幸せにする」
奥手な賢治がやっとの思いでトヨを口説いて二人で初代大森食堂を出店する第一章。
第一章はそんな賢治のエピソード間に(四代目にあたる)大森陽一のお話が挟まれるという形で展開されます。

故郷を遠く離れた東京で大学を卒業しながらピエロのバイトで明日の見えない毎日を送っていた陽一。
そんなある日、バイト先でカメラマンのアシスタントをする七海と出会います。
二人は同じ高校の先輩と後輩と判ってお互いに惹かれていきます。

第二章からは陽一と七海のドラマが中心となっていきます。

「僕はいつまでピエロのまんまなんだろう」
食堂を継ぎたいそんなほのかな夢がありながら風船のお兄さん、ピエロを続ける陽一。
師匠に認められてカメラマンへの夢を駆け上がっていく七海。

五年振りに実家に帰った陽一は高校の卒業文集を見つけます。
作文のタイトルは「夢は日本一の食堂」 食堂を継ぐことが自分の夢だったってことをあらためて心に深く刻みこむ。

ちょっとうるっとさせられて心がほこっとするなかなかいい物語でした。

でもなんか読み終わって惜しい!って思う気持ちもけっこう残ってたりして・・・

『百年食堂』ってタイトルなんで陽一と七海の恋の話しばっかりじゃなくて破天荒な二代目とか食堂そのものの歴史の重みを感じさせてくれたらもっとよかったかなっとも思いました。

文章も読みやすいんだけどなんか特徴がなくて平凡な感じでしたね。

でもまぁ割と好みではあったかな。

「男女が二人でいるときに、頭の上さ花びらが乗ると思いが叶うんだって」明治時代、トヨが賢治に言った言葉

「男女が二人でいるときにね、どっちかの頭に花びらが乗ったら、その二人は幸せに結ばれるっていう噂」七海が陽一に言った言葉。

百年の時を超えてトヨと七海の言葉が重なる。ベタだけどこういうのって好きです。

桜の花びらが散る様子が浮かんでくるようです。


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03:15  |  本(ま行の作家)  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

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