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2010.06.05 (Sat)

命もいらず、名もいらず 山本兼一

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『火天の城』『利休にたずねよ』に続いて、直木賞作家が、満を持して放つ、渾身の超大作。日本をどうする。お前はどう生きる。最後のサムライ・山岡鉄舟、堂々の生涯。
幕府の旗本の家に生まれた鉄舟は、幼い頃から剣の修行に励み、禅を学ぶことで剣聖と呼ばれるにいたる。書の達人でもあったが、官位も金銭も身にまとおうとしなかったため貧しい暮らしであった。徳川慶喜のために身を賭し、後には朝敵であったにもかかわらず、明治天皇の教育係となるなど多くの仕事をなしとげるが、それは名誉のためではなく国家百年を考えた無私の行いであった。山岡鉄舟の生き方を通して、幕末から明治の近代国家へと移っていった動乱の日本を描き出し、戦後日本社会の歪みが露見し、惑うことの多い現代の私たちに、日本人としての生き方とは何かを問いかける。


激動の幕末!名を揚げることこそ武士の本懐という世においてどこまでも真っ直ぐで命がけで本気を貫いた鬼鉄こと山岡鉄舟を描いた物語。

山岡鉄舟の名前はなんとなく聞いたことがあるなって程度で坂本龍馬や勝海舟と言った幕末の偉人の中では脇役的なイメージしかありませんでした。

でも山本さんのこの作品を読んでその印象ががらっと変わりました。
山岡鉄舟は坂本龍馬、勝海舟とはまったくタイプの違った人間なんです。
とんでもない真っ直ぐさは美しくて清清しくて鬼鉄の魅力に引きずりこまれてしまう。
生まれてから死ぬまでとことんまっすぐに全力を貫いた男。
地位や名誉や財産などにはまったく執着せずにただただ自分自身に恥じないように生き抜いていく。

その昔、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を読んで坂本竜馬って凄い男だなって感動したのを思い出した。
それに匹敵するぐらい山岡鉄舟の魅力がたっぷりと詰まった素晴らしい作品だと思います。

『自分のためになり、人のためになることをせよ』
という父の遺言に対して鉄舟はこう思う。
『無私のこころはすばらしい。かといって、自分を捨てきって他人のために生きるのはむずかしい。
自分のためになって、なお、他人のためになることこそ、なすべきであろう。
それも、とことん本気で』

『武士は名を惜しむから不自由だ。
 -こころだ。
人を人として生かしているのは、ただひとつ、おのれの精神だ。
 -精神満腹-
なにはなくとも、おれはその伝で行こうと決めた』

『懸命に生きてさえいれば、負けて這いつくばり、なんの誉れがなくてもかまわない。負けるのが悪いのではない。全力を尽くさなかったことが悪いのだ。だからつねに全身全霊でことに当たる。そうすれば、満ち足りる。日々、満ち足りた精神で生きていく』

『男として生きる。それもよい男として全力で生き、よい男として悔いなく死にたい。
腹に鋼鉄の玉を秘めながら、春風のように爽やかに生きたい』

作中の山岡の言葉に惚れこんでしまう自分がいました。

こんなとてつもない日本人がいたんだということに深く感動を覚えました。

山本兼一さんも今までの作品と比べて奇をてらうことなく真っ直ぐな正攻法な歴史物語として書いています。

オススメです。
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