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2010.05.25 (Tue)

スコーレNo.4 宮下奈都

スコーレNo.4スコーレNo.4
(2007/01/20)
宮下 奈都

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宮下奈都さんの本を読むのは『遠くの声に耳を澄ませて』『太陽のパスタ、豆のスープ』そして本書が3冊目。

やっぱりいいですね。

物語は平凡な女の子がひとりの大人の女性へと成長していくのを四つのシーンに分けて描かれています。

スコーレとは学校という意味があるみたいです。

主人公の麻子は三姉妹の長女で家はマルツ商会というフルドーグヤ。
妹は十八ヶ月下の次女の七葉と七十六ヶ月下の三女の沙英。

次女の七葉とはとても仲がいいんですが七葉が誰から見てもとても可愛くて機転が利くのに対して私は可愛くないし愛想もないと自分で思っています。

そのせいか学生時代の麻子は勉強は出来るけど目立たず恋に対しても奥手でどこか自信なさげで自分の立ち位置がよくわからない。

そんな麻子が輸入貿易会社に就職して靴を輸入する部門に配属されて現場研修として靴屋に派遣させられます。

ここでも麻子は自分の立ち位置がわかりません。

『私は靴屋にいた。靴屋でぼうっと革靴を見ていた。どうして自分がここに立っているのか、今でもよくわからないでいる』

ここからいろんな試練に耐えて経験と努力を重ねて本当の恋を知って自信を持って前向きに生きていく。

なんかこう書いてしまうと陳腐なんですがこっからがすんごくよかったのです。

成長していくに連れて今の自分があるのは育ててもらった父と母、そして祖母の教えのおかげ。
離れてた家族の大切さに気づく麻子。

読み終わって心がじんわりとあったかくなって爽やかな余韻の残る物語でした。

宮下さんってちょっとした感情の動き揺らぎをすごく細やかに描くのがうまい作家さんだなってデビュー作を読んであらためて思いました。

『朝起きたときに飲みたいお茶が決まっていればその日は一日いい日になる』祖母から何度も聞かされてきた言葉。

『あのさ、昔から思ってたんだけど、朝目が覚めたときに聴きたい曲が決まってると、その日は一日いい日になる気がする』好きになった茅野さんの言葉が祖母の言葉に重なったこのシーンが印象的でした。

あと麻子は七葉にコンプレックスをずっと感じていたけれど七葉も麻子に対してコンプレックスを持っていたんでしょうね。

七葉の物語も読んでみたい気がします。


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03:56  |  本(ま行の作家)  |  コメント(0)

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