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2010.07.18 (Sun)

ええもんひとつ とびきり屋見立て帖   山本兼一

ええもんひとつ―とびきり屋見立て帖ええもんひとつ―とびきり屋見立て帖
(2010/06)
山本 兼一

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幕末の京都で道具屋「とびきり屋」を営む若夫婦・真之介とゆず。わけありの道具を「見立て」、癖のある人々を「目利き」しながら、ふたりは少しずつ成長してゆく―。動乱の京都を舞台に、「道具」と夫婦愛を描いた佳品六篇を収録。
内容(「BOOK」データベースより)


幕末の京都を舞台にして道具屋『とびきり屋』を営む真之介、ゆずの若夫婦の成長物語。『千両花嫁』の続編です。
二人はもともと京都でも名代の道具商『からふね屋』の愛娘と番頭だったんですが駆け落ちして夫婦になりました。
熱意と度胸で店を切り盛りしていく真之介を確かな目利きの眼力でゆずがサポートする。
いろんな道具にまつわる物語に幕末の志士が絡んでいく展開は楽しく読めました。
一話ごとに二人が失敗と成功を繰り返しながら力を合わせて成長していく姿にはあったかな夫婦愛を感じていいなぁ~と思う。
『ええ女房や』と真之介がつぶやけば『旦那さんが、ええさかいやし』とゆずが切り返す。とてもお似合いの若夫婦の姿にはにんまりとして思わずほっこり。
ゆずのキャラクターがとってもいいですね。
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04:11  |  本(や行の作家)  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2010.07.13 (Tue)

フリン  椰月美智子

フリンフリン
(2010/06/01)
椰月 美智子

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結婚後に生じた出来心。火遊び、密会、そして道ならぬ恋…夫の裏切りに、私は裏切りで仕返しする―。『しずかな日々』『るり姉』で注目の著者が描く新境地の反道徳小説。 内容(「BOOK」データベースより)


椰月さんは『るり姉』が評判になって気になっていたけど今回の『フリン』がお初でした。
タイトルに『フリン』とあるように、この作品は部屋から川が見えるリバーサイドマンションに住む住人たちの様々なフリンの形をテーマにした連作短編集です。
これを読む前に同じ不倫を書いた島本理生さんの『あられもない祈り』を読んで不倫ってやっぱ痛々しくてどろどろしてるよなぁ~なんて思っていたら同じ不倫を書いてるのにまったくの正反対の印象を受ける短編集でした。
漢字の『不倫』だと重たいけどカタカナの『フリン』なので重々しさはなくてどちらかと言えばからっとして読後感はあったかで爽やかさを感じます。
『フリン』というキーワードでもこんな描き方もできるんだなぁ~と思わせてくれる素敵な恋愛小説集でした。

『葵さんの初恋』
主人公の真奈美の義理の父を好きになってしまう葵さんの初恋。
真奈美と葵の母親同士が知り合いってこともあって二人は顔馴染みだった。
真奈美からすれば無口で取り得のなさそうな義父なのに真奈美さんは仄かな恋心を抱く。

『シニガミ』
同じマンションに住む隣の住人は高校の同級生で初めてつきあった男性だった。
夫の浮気へのあてつけに元同級生とのフリンの関係が始まった。

『最後の恋』
アリスは光正の会社に出入りしているコピー機の業者の社員で光正は総務部の課長だった。
年齢不詳でコスプレの気があるちょっと変わったアリスに光正は恋をしてしまう。
もうすぐ初孫も生まれるというのに長年連れ添った妻と離婚して自分の娘ほど年の差が離れたアリスと結婚しようと決意する。

『年下の男の子』
中学二年生の息子章吾が友達のがっちゃんを家に遊びに連れてきた。
なんかすごくいい!!胸が苦しくなるほどがっちゃんに恋心を抱いてしまう。

『魔法がとけた夜』
結婚四年目、子供はいない。妻のあかりがフィジーに行きたいと言い出した。
フィジーには高校時代あかりが付きあっていたヤマトがいる。
夫の宗太郎はヤマトとはその当時同級生で一緒にダブルデートした仲だ。
あかりがフィジーに行くのは浮気なんだろうか?

『二人三脚』
リバーサイドマンションの管理人兼オーナーの宮崎夫妻。
穏やかで見るからに品の良さそうな老夫婦の新一と絹江。
二人には遠い昔、見た目からは想像もできないような波乱万丈の恋愛ドラマが合った。

ラストの言葉に背筋がゾクゾクっとさせられた『シニガミ』息子の同級生に妄想の恋を抱く『年下の男の子』が好みでした。
リバーサイドマンションの住人が集う『二人三脚』ではちょっとご都合主義を感じてしまったんだけど短編集最後のお話としてうまくまとまってたなぁ~と思う。

人生の酸いも甘いも噛みしめた新一の最後の台詞が心に染みてきます。

『人は生きているだけで、誰かにとって、なにかしらの意味が必ずあると思っております。皆さま方のご健康とご多幸を、心よりお祈り申し上げます』




06:56  |  本(や行の作家)  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2010.06.05 (Sat)

命もいらず、名もいらず 山本兼一

命もいらず名もいらず_(上)幕末篇命もいらず名もいらず_(上)幕末篇
(2010/03/25)
山本兼一

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命もいらず名もいらず_(下)明治篇命もいらず名もいらず_(下)明治篇
(2010/03/25)
山本兼一

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『火天の城』『利休にたずねよ』に続いて、直木賞作家が、満を持して放つ、渾身の超大作。日本をどうする。お前はどう生きる。最後のサムライ・山岡鉄舟、堂々の生涯。
幕府の旗本の家に生まれた鉄舟は、幼い頃から剣の修行に励み、禅を学ぶことで剣聖と呼ばれるにいたる。書の達人でもあったが、官位も金銭も身にまとおうとしなかったため貧しい暮らしであった。徳川慶喜のために身を賭し、後には朝敵であったにもかかわらず、明治天皇の教育係となるなど多くの仕事をなしとげるが、それは名誉のためではなく国家百年を考えた無私の行いであった。山岡鉄舟の生き方を通して、幕末から明治の近代国家へと移っていった動乱の日本を描き出し、戦後日本社会の歪みが露見し、惑うことの多い現代の私たちに、日本人としての生き方とは何かを問いかける。


激動の幕末!名を揚げることこそ武士の本懐という世においてどこまでも真っ直ぐで命がけで本気を貫いた鬼鉄こと山岡鉄舟を描いた物語。

山岡鉄舟の名前はなんとなく聞いたことがあるなって程度で坂本龍馬や勝海舟と言った幕末の偉人の中では脇役的なイメージしかありませんでした。

でも山本さんのこの作品を読んでその印象ががらっと変わりました。
山岡鉄舟は坂本龍馬、勝海舟とはまったくタイプの違った人間なんです。
とんでもない真っ直ぐさは美しくて清清しくて鬼鉄の魅力に引きずりこまれてしまう。
生まれてから死ぬまでとことんまっすぐに全力を貫いた男。
地位や名誉や財産などにはまったく執着せずにただただ自分自身に恥じないように生き抜いていく。

その昔、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を読んで坂本竜馬って凄い男だなって感動したのを思い出した。
それに匹敵するぐらい山岡鉄舟の魅力がたっぷりと詰まった素晴らしい作品だと思います。

『自分のためになり、人のためになることをせよ』
という父の遺言に対して鉄舟はこう思う。
『無私のこころはすばらしい。かといって、自分を捨てきって他人のために生きるのはむずかしい。
自分のためになって、なお、他人のためになることこそ、なすべきであろう。
それも、とことん本気で』

『武士は名を惜しむから不自由だ。
 -こころだ。
人を人として生かしているのは、ただひとつ、おのれの精神だ。
 -精神満腹-
なにはなくとも、おれはその伝で行こうと決めた』

『懸命に生きてさえいれば、負けて這いつくばり、なんの誉れがなくてもかまわない。負けるのが悪いのではない。全力を尽くさなかったことが悪いのだ。だからつねに全身全霊でことに当たる。そうすれば、満ち足りる。日々、満ち足りた精神で生きていく』

『男として生きる。それもよい男として全力で生き、よい男として悔いなく死にたい。
腹に鋼鉄の玉を秘めながら、春風のように爽やかに生きたい』

作中の山岡の言葉に惚れこんでしまう自分がいました。

こんなとてつもない日本人がいたんだということに深く感動を覚えました。

山本兼一さんも今までの作品と比べて奇をてらうことなく真っ直ぐな正攻法な歴史物語として書いています。

オススメです。
04:08  |  本(や行の作家)  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2010.05.30 (Sun)

ヤングアダルト パパ  山本幸久

ヤングアダルト パパヤングアダルト パパ
(2010/04/29)
山本 幸久

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内容(「BOOK」データベースより)
夏休みもあと数日。中学2年生の静男は、生後5ヶ月の赤ん坊を負ぶり保育所を探していた。10以上年の離れた花音と恋をして、優作が生まれた。しかし彼女は幼い父子を残し、消えてしまったのだ。もうすぐ二学期が始まる。急がなきゃ。しかし、中学生の保育所探しはどこからも相手にされない。途方に暮れながらそれでも、静男は優作を守ろうとするのだが…。14歳の父、5ヶ月の息子、幼い父子の、家族物語。


僕は山本さんのお仕事系小説がとっても好きだ。
読んだら、いつもよしっ!これからも頑張っていこうと前向きな気持ちにしてくれる。
今回の物語はそんな小説とはちょっと毛色がちがう切ない物語でした。

主人公の静男は14歳。離婚した両親の父親に引き取られて過ごしていますが父親は仕事でほとんど家にいません。
父親の知り合いだという花音が家に転がり込んできます。
自称ミュージシャンの花音はまともに仕事もしないんですが静男はそんな自由人っぽい花音に魅力を感じて恋に落ちてしまいます。
そして花音が妊娠して赤ちゃんが生まれた。でも花音は子育てを放棄して5ヵ月になる優作を静男に残したまま行方不明に。
物語は花音が出ていった後、夏休みの10日間の出来事の間に花音との回想シーンが挟まれる形で進行していきます。

「快楽に溺れ、射精した結果がこれか」

14才の父親として自分の責任を取ろうと一生懸命になる静男。
そんな静男に比べてどうしようもないぐらいに無責任で頼りない花音、そして離婚した両親。
保育所にも相手をされず孤軍奮闘する静男が切なくなります。
でも父として我が子を愛し育てていくと言うのはとてもシンプルなことだ。

「おれ達三人、形はどうあれ家族なんだしな」 

離婚した両親が放った言葉に静男はこう言った。

「いま、僕にとって家族といえる存在は優作だけだよ」

家族とはなんなのだろう?
優作を守ろうとする静男の必死な切実な思い。その思いは友人や周りの大人たちの助けを借りてなんとか前に進もうとする。 
そして静男ならなんとかやってくれるんじゃないかという気持ちになる。
切ないけどあったかな気持ちにもさせてくれる物語でした。

山本さんはあるインタビューでもう何年も前からこのテーマで小説を書こうと思いながらもなかなか形にならなかったと答えています。
だからかもしれませんが、読んでてなかなか入り込めない部分があったりもしました。

山本さんがこの作品に込める気持ちはわかるんですがやっぱり僕等は山本さんにはあったかで前向きで元気をくれるような小説を書いて欲しい、読ませて欲しいなっと思いました。

01:42  |  本(や行の作家)  |  トラックバック(1)  |  コメント(2)

2006.11.18 (Sat)

初恋温泉&日曜日たち

     

ちょっと前に読んだ本なんやけど、、、、

このブログをはじめるときにウインドに行ったときの日記とどんなときに風が
吹いたとかの覚え書きのほかに読んだ本のことを感想は書くのんは苦手なんで
記録ていどにつけていこーかと思ってたんやけどいつのまにかウインド中心に、、、

本を読む量は減ったと言えどそれでもまぁ、そこそこ読んでる。。。

実はこのブログとは別に読んだ本だけにブログを作ろうと思って作りかけたんやけど
闇の中にいってしまいました(笑)

基本的に物覚えが悪いんで読んでちょっと間たつとろくすっぽ内容さえ、ええ加減なもんです、、、
、、、っちゅうことでとりあえず本のほうもぼちぼちといきます。。。

13:15  |  本(や行の作家)  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)
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